春、夜の明ける頃。
あたりがゆっくりと白を帯びる。 山際が少し明るくなり、紫がかった雲が細くたなびいている。 夏は、夜。 月の頃は言うまでもなく、闇もまた・・・。 蛍がたくさん飛び交っていて。 あっ、たった一二匹くらいが、ぼんやりと光って飛んでいるのも悪くない。 雨なんかが降ってもいい。 秋は、夕暮れ。 夕日が差して山の端がとても近く感じられるころ 烏が寝どころへ帰ろうとして 三羽四羽、二羽三羽くらいが飛び急ぐ様にさえ感じ入ってしまう。 まして雁なんかが連なったのがたいそう小さく見えるのは、なかなか素晴らしい。 日がすっかり暮れての風の音虫の音については言及するまでもないでしょう。 冬は、朝の早いうち。 雪が降っていれば言わずもがな。 霜がたいそう白いのも、いや、たとえ霜がなくても、 火なんかを急いでおこし、炭を持って通っていく様子は冬の朝らしくていい。 昼になって寒さが和らぐと、 火桶の火も白い灰ばかりになってしまって興ざめ。
by antliondiary
| 2005-08-01 00:20
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