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私たちが見ている月は、主観よりずっと小さい。
# by antliondiary | 2007-11-13 17:32

Mr.かぱ

Mr.かぱ_e0004616_20272173.jpg

昨日、21_21DESIGN SIGHTでやってる水の展覧会に行ってきたんだ。

すごく純粋に楽しめて、気がつく何時間も遊んでた。
機会があったらまた行きたい展覧会。
音や映像と人の動きが連動した作品がたくさんあって
跳びはねたりそっと足を置いてゆっくりと回したり。
どこに展示されているのかわかりにくい作品も多いから
宝探しのような気分で会場内を歩き回って、
頭も体もフルに活用して遊んでた。


会場のどこかに「かぱ」という秘密の展示があるらしいのだけど
いくら探しまわってもわからないので
この「さかさかさ」を持った人物をMr.かぱと名付けることにしました。
ビミョーなベッカムヘアが怪しいという理由で(笑。
# by antliondiary | 2007-11-06 20:27

Natural&Industrial

工場の音に美しいピアノのメロディがのった。
モデルたちは、無造作にしかれたベニヤ板の上を歩き、鉄の階段を上り下りした。
それだけで涙が出そうになった。うまく涙がでないのが悔しいくらいだ。
私は本当にこういうに弱い。


mina perhonenの春夏のコレクションの上映会に行ってきた。

皆川さんは人間と機械の関係について語った。
「手仕事もいいけど、」と、機械の、織機のまだある可能性について語った。
「機械ともっと仲良くしようよ。」というメッセージにきこえた。

ハッピーカモフラージュという名前のついた布は、花や羽根のついた女の子の刺繍でカモフラージュ柄を表していた。
それは私に「みどりのゆび」というお話を思い起こさせた。
どんなところにも、緑を生やし花を咲かせることのできる少年が
大砲や拳銃に花の爆弾を仕込む。そんなお話。うろ覚えだけどそんなお話。
花の爆弾が爆発して辺り一面が花と緑で溢れかえる情景が思い浮かんだ。
# by antliondiary | 2007-11-04 22:08

日記

昨日は、M宅でオープンハウス。
再会を祝い、マクロビオティックのご飯を作る。
全粒粉を使ったナンとひよこ豆のペースト、あらかじめ作っておいてくれたスープとクスクス、というメニューになった。
ナンの生地をこねて、寝かせておくと膨らんでゆくのが感動的。


東京の水と空気の汚さと、文化的な刺激の楽しさについて話す。
アトピーとステロイドと、ステロイドの副作用について話す。
ステロイドの副作用はその薬を辞める頃になって現れるらしい。
恐い薬だ。
その恐さを、医者は患者に事前に伝える事はできるのだろうか?
健康と薬について、十分な情報が一般に浸透していない今の日本では、医者の側としても躊躇うところは多いのだろう。
それでも、どんなに困難でも、ステロイドについては伝えて欲しいと思った。


ヨガやピラティスの本を見ながら、いろんなポーズをとって笑い合う。
一人の友人は、授業中やロンドンの地下鉄で、暇なときにヨガをやっていたらしい。
ロンドンの地下鉄でのヨガの光景は、シュールなのかロンドンの地下鉄らしいのかよくわからない。

そろぞれが通っている学校や職場の、地球環境への配慮のなさを嘆き、愚痴り合う。
東大の環境への配慮のなさが少し意外。

内田百間を輪読して爆笑する。
内田百間は、全くもってダメ男で、痛快で面白い男だ。
翻訳をしようとしたが、本を開く前から眠くなってしまい、諦めたそうだ。


そんなよもやま話で夜が深くなり、「おやすみなさい」。
で、さっき目が覚めた。
いい朝だ。
# by antliondiary | 2007-11-04 07:33

歪んだ権力

ある種の歪んだ権力について考えている。

その権力の下では人目につく大きな石が突然道端に現れても、存在しないものとして扱われる。
その石は誰の目にも明らかにそこの人たちの生活を少しだけ不便にしているのだけど、でもそれについて誰も言及しない。
その石は以前からそこにあって、そこの人たちと生活を共にしてきたような顔をしていて、
その石について何か言葉を発する事は、語り手をとても愚かしく見せる行為のように思われる。
そこに、その石について語る事を阻むようないかなる法律も規則も存在しない。
ただちょっとマナー違反だったりお行儀のよくない事だったり、あまり賢くない無意味な行為だと思われているだけだ。
その石の存在を声高に叫ぼうとする者は、ちょっとした不利益を覚悟しなければならないかもしれないが、
その石と同じように黙殺される可能性も高いだろう。

そこの法律や規則は整然として美しく、
そのひとつひとつの言葉には、一読しただけでは想像もつかないようなアクロバティックな解釈が埋め込まれている。
そのアクロバティックな解釈のおかげで、たとえば「日本には軍隊は存在しません。」といった言葉にもなんの違和感も罪悪感も介在しない事とされている。

そこには外からのお客さんも時折見えるのだけれど、そのほとんどは観光客で
文化や慣習の違いにただただ驚き、それをつかの間楽しんで帰ってゆくだけだ。
大きなな石の存在も、それの文化的な不在も、カルチャーショックの中に紛れてしまう。



大きな組織の中での不祥事のほとんどは、この大きな石のようなものなんじゃないかと思う。
最近騒がれている、賞味期限の偽装問題も、
脱税や、新聞社の嘘の報道もだ。


この大きな石と無縁な場所は希有で、有り難く、きっととても脆いのだろうけど
それは確実に存在し(私はその存在をたぶん知っている)、守り続ける事は不可能ではなく、
私はそんな場所で生きていきたいと思っている。

その、希有な、守られた場所の存在は
きっと大きな石を見つけたときに声を発する力となるんだ。
# by antliondiary | 2007-11-03 06:16